男の子は7歳までに割礼(khtāna
/ ṭhāṛa)をしなければなりません(女の子は割礼しません)。
今は病院に行って医者に割礼してもらう子もいますが、伝統的にはハッジャーム(床屋)にやってもらいます。ハッジャームへの謝礼の金額は親の懐次第。50~100ディルハム位(約600~1200円)を渡します。相場より少なくても文句は言われません。それが親の出せる精一杯の金額であることを知っているからです。良心的なハッジャームは割礼後2、3日間、様子を見にやってきて薬をつけてくれます。手ぶらで帰すわけにはいかないので、お礼に棒砂糖を渡します。
割礼は早朝行います。その日の夜、子どもの両手両足にヘンナ(浸しヘンナ)をします。
子どもは傷が癒えるまで、外出しません。割礼したことは秘密にされます。知られると、邪視を受ける恐れがあるからです。
2週間程して傷が完治したら、お披露目のパーティー(‘shīya)を行います。子どもは再びヘンナをして、赤い帽子タルブーシュ(ṭeṛbūsh)をかぶり、民族衣装を着ます。 |