頭を縦に振る(うなずく)のは「はい(イーエ
īyeh
/
エー
ēh)」。
相槌を打つときは、頭を縦に振る動作を繰り返します。言葉で相槌を打つなら、「イーエ(īyeh)」「アーハー(āhā)」。
「かわいそうに(meskīn)」というときは、頭をゆっくり縦に振ります。
頭を横(左右)に振るのは、(1)否定「いいえ(la)」、(2)禁止「するな(ma
ddīr-sh)」、(3)拒否「いやだ(ma
bghīt-u-sh)。
頭を横に振りながら訝しげな表情をすると、「私は理解しませんでした(ma
fhemt-sh)」。
眉間にしわを寄せて頭を横に激しく振ると、激しい嫌悪を示します。「いやだ(ma
bghīt-u-sh)」
首をかしげるのは、日本同様、不確実を表わします。「かも知れない(imken)」。
訪問先で同行者に「さあ、帰りましょう(ya
ḷḷah
nemshīw)」という合図を送るとき、頭を横(出口の方)に倒します。
頭をぐいと上げて、方向を示すこともあります。
相手が言ったことに疑問を表明するとき、頭で円を描きます。「そうではないでしょう(ḥeyyāni
/ la la māshi huwa hadāk)」。たとえば「ぼくは勉強家だ」とか、「この料理は私が作ったのよ」と言った人に、そうではないことを知っている人がこのしぐさをします。 |