アラビア語の法則

 

 

 

喧嘩

 

イスラーム

怒りは何によって押えるか?

二人の男が預言者の前で罵り合った。すると一方が顔を真赤にして怒りはじめた。そこで預言者はそれを見てこう言った。

私はそれを一言いえば怒りが静まる言葉を知っています。それは“アウーズ・ビッラーヒ・ミナッシャイターニル・ラジーム”という言葉です。

 

顔を撲ることは禁ぜられている

あなた方の内の誰がムスリムの兄弟と相争うときでも相手の顔は避けなさい。

(日本サウディアラビア協会『日訳サヒーフムスリム』)

 

 

モロッコ

腹が立ったときは、怒りを静めるために「神様、呪われた悪魔から私をお護り下さい(’a‘ūdh be-llāh men sh-shīṭān r-rezīm)」と言います。悪魔が人を怒らせたり、不和の種を蒔こうとするからです。

喧嘩したくないときは、上記のように言い、その場から立ち去ります。

殴り合いの喧嘩をするなら「神の御名においてbe-sme llāh)」。しかし、モロッコでは殴り合いにまでなることはほとんどありません。右手の拳を引いて殴りかかろうとするポーズをとり、相手を睨みつけていると、周囲の人が止めに入ってくれるのです。

仲裁する人は「悪魔を呪いなさい(ne‘lu sh-shīṭān)」と言います。その返事は「神様が彼を呪い、地獄に落としますように(ḷḷāh in‘el-u w-ikhrī-h)」。和解のことばは、一方が「神様がお許し下さいますように(ḷḷāh isāmeḥ)」と言い、他方が「許します(msāmḥīn)」と答えます。

 ちなみに、顔を殴るのはアイブ(恥ずべきこと)。学校でのお仕置きは、体罰が禁止されているので、棒かものさしで両手の掌か足の裏を叩くぐらいだそうです。