「匂い病(meṛḍ
sh-shemm)」と呼ばれる病気があると聞きました。次のようなものだそうです。
これにかかるのは2歳以下の乳児です。初夏、新しい野菜や果物が出回り始めたとき、子どもがその匂いを嗅いだだけで、あるいはそれを食べた母親が子どもに母乳を与えることによって、この病気になります。死に至ることもあります。
赤ちゃんがこの病気になったら、赤ちゃんの関節・額の各々に2、3カ所、剃刀の刃で傷をつけ、タール(qeṭṛān)を塗ります。鼻の頭にもつけます。
病気になる前に、鼻の頭にタールをつけると予防になります。煙管のヤニ(n-nqīṛ
de-s-sebsi)でも代用できます。ニンニクの首飾り(ニンニクを一片づつ糸に通したもの)にも予防効果があります。 |