アラビア語の法則

 

 

 

民間療法

 

モロッコ

知り合いの女性から教わりました。

風邪をひいて咳が出るときは、夜寝る前に、(1)ペニーロイヤルミント(flīyo)と牛乳を5分程煮て、冷めたら飲む、(2)ペニーロイヤルミントを焚いて、香りを嗅ぐ、(3)ジンジャー(乾燥ショウガの粉:skenjbīr)と牛乳を少し煮て、熱いところを飲む、(4)牛乳を温めて、蜂蜜と混ぜて飲む、(5)オリーブ油大さじ1を熱して飲む、(6)咳で胸が苦しいときは、オリーブ油を温めて胸に塗り、ペニーロイヤルミントの粉があったら、その上に散らし、温めた服を着る。

頭に熱があるときは、バラ水かレモン水を頭につけ、スペアミント(na‘nā‘ / iqama)かアイリス(sūsan)の葉があったら頭にのせて、布で巻いて寝る。

頭痛はアスピリン(市販の解熱鎮痛薬)

腹痛には、(1)「スーフィーのクミン(kammūn ṣūfi)」とベルベーヌ(レモンバーベナ:lwīza)のハーブティーを飲む、(2)「スーフィーのクミン」を砕いて粉にして、水と一緒に飲む、(3)シナモン(qeṛfa)に熱湯を注ぎ、しばらくおいてから飲む、(4)カミツレ(bābnūj / bābūnaj)のハーブティーを飲む。

「スーフィーのクミン(学名Ammodaucus leucotrichus Coss.& Dur.)」というのは料理に使われる香辛料のクミン(kammūn, 学名Cuminum cyminum L.)とは異なります。「スーフィーの○○」というネーミング、いかにも効きそうですよね。赤ちゃんが泣いていて理由がわからないときも、「スーフィーのクミン」とベルベーヌのハーブティーを飲ませると、泣き止むそうです。

下痢には、(1)タイム(ẓa‘ṭaṛ)かペニーロイヤルミントを砕いて飲む、(2)下痢がひどいときはコリアンダー(qezbuṛ)を軽く炒ってから砕いて飲む。

肝炎(bū ṣeffāṛ, bū ṣeffīṛ)にかかったら、ラディッシュ(fjel)をすりおろして、酢少量、好みで砂糖を混ぜて食べるか、あるいはオレンジの絞り汁、シナモン、好みで砂糖を混ぜて飲む。

ラディッシュには、日本でおなじみの小さな球形のもの(fjel ṛūmi)と、長円錐形のもの(fjel beldi)とがあります。すりおろして使うのは後者です。

*赤い皮をむくと、中は白で、それをすりおろしたものは大根おろしの代用になります。(モロッコには大根がありません。大根を小さくしたような形のものがありますが、それはカブ(left)です)。

やたらと喉が渇く人は、タイムを麦茶のようにして冷蔵庫に入れておき、飲む。

リューマチ、コレステロールが高い人は、生のマジョラム(merdedūsh)の葉に熱湯を注ぎ、しばらくおいてから飲む。