アラビア語の法則

 

 

 

暑い日

 

モロッコ

ṣīf は6月21日から9月20日まで。うち酷暑の40日間(7月11日~8月21日)のことは ṣmāyem と言います。

暑さを示す言葉はいろいろあり、一般的には ṣahd skhūna がよく使われますが、「蒸し暑さ」 ẓemt gheṭṭ 、「火(のような暑さ)」 ‘āfya 、「地獄(のような暑さ)」 jahennam n-nāṛ といった表現もあります。

「暑くて死にそう(ka-nmūt be-ṣ-ṣahd)」

「私は暑さが苦手です(mā ka-neḥmel-sh ṣ-ṣahd)」

特に耐え難い暑さになるのは、「東風(shergi:シロッコ)」のときです。「東風(こち)吹かばにほひをこせよ梅の花」の「東風」とは大違いで、サハラ砂漠から吹きつけてくる熱風なのです。40度以上の日が何日も続くことがあります。

暑いとき、日本では風通しをよくするために窓を開けますが、気温が体温以上のときに窓を開け放つのは逆効果。早朝の涼しい時間帯に窓を開けて新鮮な空気を取り込んだ後、鎧戸、窓、カーテンを閉め切って、外気・直射日光を完全に遮断します。

  

 

シリア

トマトソースを作っていて思い出しました。煮つめるのに結構時間がかかりますが、短時間でできる方法があったのです。

それはダマスカスの旧市街のキリスト教徒地区でホームステイしていたときに、家主のおばあさんがやっていた方法です。鍋を屋上の日向に出しておいて水分を飛ばしてから、火にかけるのです。

シリアの太陽の威力は凄いです。半分に切ったトマトを並べておくと、乾燥トマトになりますから。