夏
ṣīf
は6月21日から9月20日まで。うち酷暑の40日間(7月11日~8月21日)のことは
ṣmāyem
と言います。
暑さを示す言葉はいろいろあり、一般的には
ṣahd
、skhūna
がよく使われますが、「蒸し暑さ」
ẓemt
、
gheṭṭ
、「火(のような暑さ)」
‘āfya
、「地獄(のような暑さ)」
jahennam
、
n-nāṛ
といった表現もあります。
「暑くて死にそう(ka-nmūt
be-ṣ-ṣahd)」
「私は暑さが苦手です(mā
ka-neḥmel-sh
ṣ-ṣahd)」
特に耐え難い暑さになるのは、「東風(shergi:シロッコ)」のときです。「東風(こち)吹かばにほひをこせよ梅の花」の「東風」とは大違いで、サハラ砂漠から吹きつけてくる熱風なのです。40度以上の日が何日も続くことがあります。
暑いとき、日本では風通しをよくするために窓を開けますが、気温が体温以上のときに窓を開け放つのは逆効果。早朝の涼しい時間帯に窓を開けて新鮮な空気を取り込んだ後、鎧戸、窓、カーテンを閉め切って、外気・直射日光を完全に遮断します。 |