アラビア語の法則

 

 

 

右左

 

イスラーム

「あなた方は誰でも食事をする時は右手を使用せよ。また物を飲む時も右手を用いるがよい。まこと、サタンは左手で食べ、左手で飲む」(ハディース)。

 

 

モロッコ

左利きの人(shmayli)は、書くときは左手ですが、食べるときは必ず右手を使います。大皿に盛られた料理を何人かでつつくときは、左手を使う人がいると、同席者に嫌がられます。

しかし食事中、左手を全く使わないわけではありません。パンは左手に持ちます。右手が汚れているときは、左手でコップを持って飲むこともあります。

共通の皿から食べ物をとるときは必ず右手ですが、それ以外のもの、コップ、小皿、パン等をとるときは、近い方の手を使います。でも、人に手渡しすときは右手に持ちかえます。

握手は右手でします。居合わせた人一人一人に握手やキスを伴う挨拶をするときや、お茶・お菓子等の物を配るときは、向かって右側の人から反時計まわりに順にしていきます。若い人の中には逆回りにしてしまう人もいますが、礼儀にうるさい人はやり直しさせます。同席者の間で物を回すときは、右側の人に渡します。

履物を履くときは右足から、脱ぐときは左足から、家に入るときは右足から、出るときは左足から、というのが原則ですが、気にしない人もいます。しかし、モスクに入るときは必ず右足から、出るときは左足からです。

鼻をかむときや排泄時の始末は左手を使います。