モロッコ人は日当たりの良い「家(ḍāṛ)」を好みます。日が当たらないと、健康に悪く、病気に罹りやすくなるからです。また、ソファやベッドが嫌な匂いを放つようになります。
不動産屋で、「私は日当たりの良い家がいいです(bghīt
ḍāṛ
tkūn ḍāwya)」。
「アパート(beṛṭma:仏語appartment)」は、エレベーター(s-sansūr:仏語ascenseur)があれば上の階が好まれます。日がよく当たり、風通しがよいからです。エレベーターがなければ下の階が良いのですが、半地下は日が当たらず暗くて換気が悪いので好まれません。
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私自身は上の階よりも下の階のほうがいいです。お天道様に近い上の階は夏暑く、冬は逆に寒いからです。建物に入って階段を上がっていくと、温度差が肌で感じられるほど明らかな違いがあります。
しかし、アパート選びで最も重要なのは大家さんの人柄。ラバトでは最初の1年間で2回引っ越しました。 |