訪問客に食事がふるまわれるときは、食事の前後、手洗い用の水を席まで持ってきてくれます。ぬるま湯を入れたやかん(beqrāj)と桶(ṭāṣ)、石鹸(ṣābūna)、タオル(fūṭa)。石鹸はふつう食後だけです。
やかんの水を注いでもらう直前、客は「恐縮です(ḥāshā-k)」と言います。
この「恐縮です(ḥāshā-k)」という表現は、自分の靴をそろえたり、とってくれた人に対しても使います。履物はフシューマ。人様にそんなことまでさせて申し訳ない、という感じでしょうか。
また、「犬」「ロバ」「猿」「売春婦」「トイレ」等、特定の言葉を口にする前か後にも、この決まり文句を唱えます。 |