右手で数回、手刀を切るしぐさは、日本では「ありがとう」や「すみません」を意味しますが、モロッコでは子どもに「やめないとお仕置きするよ(wakhkha
fī-k)」と警告するときに使います。
手刀を大きく切るしぐさを1回すると、「彼はまっすぐな人(真っ正直で嘘・ごまかしのない人)だ(hūwa
nīshān / hūwa doghri)」「彼はきちんと仕事をする(hūwa
nīshān f ‘amal-u / hūwa idīr ‘amal mezyān)」。逆の意味、つまり「彼は曲がった人(嘘・ごまかしのある人、策士)だ(hūwa
fī-h tlāwi)」を示すには、∞の文字を書くように手を動かします。
また左手の手の平を上に向け、右手を垂直に当てて前後させるとナイフ(mūs)を表わします。「ナイフを持ってきて(jīb
l-i mūs)」と言いたいとき、このしぐさをします。 |