物をほめられたりした場合、欲しいという気持ちを汲んで、あげるつもりが無くても、「ビル・オルダ(bi-l-‘orḍa)」(どうぞ)と言います。
通常は、言われた方が恥じて、「ビルアーフィヤ(bi-l-‘āfiya)」(いえいえ、あなたにお似合いですよの意)と言うので、「シュクラン(shukran)」と答えます。でもずうずうしい人だと、「くれるの?
ありがとう」ともらっていってしまうこともあります。
あげられないときは冗談っぽく、うまくかわす要領のよさが求められます。
例外的にスブハ(数珠)は、「ちょうだい」と言われたら、たとえ数珠が数百万もするような高価なものであっても必ずあげなくてはいけないという決まりがあります。
(イラク方言講座のセンセー) |