アラビア語の法則

 

 

 

お立ち寄り

 

モロッコ

(1)自宅の近くで友人とばったり会ったら、その人が遠方に住んでいる人であれば、家に立ち寄るよう誘うのが礼儀です。だから、たとえ自分が大切な用事のために出かけようとしているときでも誘います。誘われたほうは、最初のうちは遠慮して断りますが、3度以上強く請われ、本心で言っていることが表情から読み取れたら、招きに応じます。

(2)ほんの一言、二言告げるために立ち寄った知人がどんなに急いでいても、玄関で話をすませるのはフシューマ(ḥshūma恥ずべきこと)なので、必ず中に入るようにすすめます。どんなにすすめても入らないのなら、それはその人の自由です。

(3)主人、あるいは息子を訪ねてきた人が、当人は不在だがすぐ戻るから中に入って待つようにと言われても、家に女・子どもしかいないときは家の中に入りません。また、男性しかいない家に、女性の訪問者は入りません。

(4)訪問客にお茶か、夏なら炭酸飲料等の冷たい飲み物を出さないのは無作法です。ふつうは客に何を飲みたいか聞かずに用意します。聞けば、遠慮して何もいらないと言うはずだからです。

(5)立ち寄った家がちょうど食事中の場合、必ず一緒に食べるようすすめられます。この時に全く手をつけないのはフシューマ。「そんなもん食えるか」「アタクシのお口には合わなくてよ」と思っていると受け取られてしまいます。だから、食事をしたばかりで満腹であっても、一口か二口分はいただきます。

 

☆ ☆ ☆

 

(1)こういう習慣を知らない外国人は、一度誘っただけでも来てしまうそうです。そういえば、私にも思い当たるフシがいろいろと… (^_^;

(2)(4)これはフェスの話。ラバトやカサブランカではそうではないようです。中に通されなかったとか、お茶もでなかったと、フェスの人が怒っていましたから。