妊娠している女性(ḥāmla)は、つわりの時期(wḥām)、ふだんの食事が食べられなくて、ない物が欲しくなったりします。何かを無性に食べたくなったときに、無意識に身体に手を当てていることがありますが、それを食べないままでいると、生まれた赤ん坊の身体の、母親が手を当てた部分に、食べられなかった物の形のあざ(tūḥima)ができると考えられています。だから夫は必死でその食べ物を探します。
店で売られている食品を女性がつまみ食いしても、店の人はとがめません。「彼女はつわりだ(fī-ha
le-wḥām
/ ka-ttweḥḥem)」と思うからです。 |