訪ねた家が食事中であったら、「祝福を(‘a l-barake)」と挨拶します。すると「どうぞ(tfaḍḍal)」あるいは「どうぞご一緒に(tfaḍḍal.
shārek-nā)」と食事に誘われます。
親しい関係なら、「お姑さんはあなたが好きです(ḥamāt-ak
bэtḥэbb-ak)」と言って勧められます。
しかし、食事が終わったときだと、「お姑さんはあなたを好きではありませんね(ḥamāt-ak
mā
bэtḥэbb-ak)」と言われてしまいます。
☆ ☆ ☆
料理は大皿に盛り付けて、みんな一緒に食べます。食事を終えて料理が残っても、とっておいて後で食べるので問題ないですが、少ししか残っていないときは捨ててしまいます。もったいないですね。
料理がなくなりかけると、誰もが遠慮して手を伸ばさず、残してしまうことがあります。こういうときは、くすくす笑いながら、「お姑さんを片付けて(qishsh
ḥamāt-ak)」と声を掛け、残さず食べるよう促します。
この表現は、大学の寮で女子学生達が使っていたもので、一般的ではないかも知れません。
ちなみに、人を食事に招待するときは大量に用意するので、料理を食べ切ることはありません。「もてなし=山盛りのご馳走」なので、人数分の2~3倍の量が出されることも珍しくありません。 |