女性はイード(断食明けの祭り、犠牲祭)の前日、午後の礼拝のアザーン(’azān
l-‘aṣr)の後、墓参りします。断食明けの祭りのときは、夜にならないとイードが始まったかどうかわからないので、二日続けて墓参りするはめになることもあります。
墓参りにはギンバイカ(’ās)やムクゲ(khetmīye)、オリーブ(zētūn)の枝など、すぐには枯れない植物を持っていき、たいていは紐で墓石にくくりつけます。それは「植物が枯れるまで、死者が墓の中で受ける懲罰(生前の行為に応じた懲罰)は軽減される」というハディースに基づいています。
墓地ではコーランを読誦します。どの章でもいいのですが、ヤー・スィーン章(第36章)が好まれます。最後は必ず開扉の章(第1章)で終えます。
男性はイード初日、イードの礼拝の後に墓参りします。
イード以外では、月曜日と金曜日が墓参りの日です。月曜日は預言者ムハンマドの誕生日・命日、そして最初の啓示が降りた日、金曜日は休日だからです。 |